曽田耕一

曽田耕一
第19号 豊かなくらしと心の豊かさ

「あんちゃ、途中まで乗って行くか?」  通りすぎた車を止めて男の人が叫んだ。  小学校からの下校途中、急に降り出した雨の中を一人家路に急いでいる時のことであった。  びしょ濡れの私を助手席に […]

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曽田耕一
第14号 夢を持つこと 夢を育むこと

「将来は、農業学校に行って、農業をする。」  物心ついた頃から、祖父母や親戚に農家の跡継ぎとして期待され、常に耳元でささやかれていたことがいつしか自分の夢であるかのようになっていた。  それが中学生の […]

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曽田耕一
第 8号 想いを伝えるということ

「この木は、おまえの孫のために植えるんだから、おまえも大事に育てろよ。」  祖父は、まだ小学校に入ってまもない私に木の植え方や育て方を教えながら優しくささやきました。  この思い出は四十年近く経った今 […]

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曽田耕一
第 3号 個人の情報って

「暑いですね。ところで、隣のAさんは、お子さんご夫婦も一緒にお住まいですか」なんて、小奇麗な身なりのハンサムな青年が折り目正しい口調で道で立ち話 をしているおかみさんに聞いてごらんなさい。  「あら、Aさんはお […]

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