曽田耕一
第 8号 想いを伝えるということ

「この木は、おまえの孫のために植えるんだから、おまえも大事に育てろよ。」  祖父は、まだ小学校に入ってまもない私に木の植え方や育て方を教えながら優しくささやきました。  この思い出は四十年近く経った今 […]

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曽田耕一
第 3号 個人の情報って

「暑いですね。ところで、隣のAさんは、お子さんご夫婦も一緒にお住まいですか」なんて、小奇麗な身なりのハンサムな青年が折り目正しい口調で道で立ち話 をしているおかみさんに聞いてごらんなさい。  「あら、Aさんはお […]

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大島和代
第23号 子どもと学校の周辺で (その5) 「卒業・親として」

娘の中学卒業の日、知人が「これで下の子が中学を卒業してしまう。親同士集まる機会が無くなってしまうのが寂しい」と言った。  それは、親同士の関わり合いの真っ只中で目の回りそうな私には、その時はとても意外な言葉だっ […]

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大島和代
第18号 子どもと学校の周辺で (その4) 「土曜休みあれこれ」

去年までの「学校のある土曜日」には、うちの子どもたちは趣味の習い事やスポーツをハシゴしていて平日以上に忙しかった。今は時間に余裕を持って楽しく 通っている。朝はちょっとのんびりしているけれど、朝寝坊はできないようだ。 & […]

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大島和代
第13号 子どもと学校の周辺で (その3) 「安全」

初めて大阪の児童殺傷事件のニュースを見た時のショックは今も忘れられません。  とても受け入れ難いことでした。  事件から一年半、十一月末に発表された報告書「学校施設の防犯対策について」を文部科学省のホ […]

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大島和代
第 7号 子どもと学校の周辺で (その2) 「親のお行儀」

私が子供だった時、授業参観や運動会で親が学校へ来てくれるのが楽しみでした。  わくわくしながら親の姿を探し、でも先生に注意されたらカッコ悪いので、緊張しながらいつもよりお行儀良くしてみたりしたものです。 &nb […]

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大島和代
第 2号 子どもと学校の周辺で (その1) 「PTAとの遭遇」

皆さんは、初めて「小学生の親」になった時、戸惑いませんでしたか。  「子どもが無事に小学生をやって行けるだろうか」って心配ですよね。  親自身も喜びと不安が半分半分です。  こじんまりとした […]

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齋藤 弘
第22号 地域の子は、地域で育てる。(その5) 「育むために」

「地域の子は地域で育てる」という課題を受けとめていくためには、学校週5日制により生じたウィークエンドの有効活用がなにより大切な切り口となってい ます。  これまで青少年育成連絡協議会(以下青少協)、子ども会はそ […]

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齋藤 弘
第17号 地域の子は、地域で育てる。(その4) 「育みたいもの」

地域の力で育みたいもの、育てなければと思うものを率直に拾い上げてみたいと思います。  まず今日の家族関係の中で、なかなか育みきれないものの一つとして、少々堅苦しい表現になりますが、生きる上での基本的なマナーや社 […]

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齋藤 弘
第11号 地域の子は、地域で育てる。(その3) 「地域の教育力」を考える

わたしは常々、地域の力を組織的・体系的なエネルギーに仕立てたいとの想いを強く抱いております。  地域の力とは、例えば、近所の子どもに「おはよう」と声を掛けるなにげない場面の中にも、温かい隣人愛があり、大きな感化 […]

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